「お祝いを貰ったけどお返しが必要なの!?」
「金額はどれくらい返せばいいの???」
「熨斗(のし)って何!?」
初めて内祝いを送る時って
わからないことだらけですよね…?
この記事では、内祝いの正しいお返しの仕方、
相場観、熨斗(のし)紙の書き方など、
内祝いを送る際のマナーについてまとめました。
しっかりとマナーを抑えて、恥ずかしい思いをしない&素敵な大人になりましょう!
内祝いとは

内祝いは、結婚祝いや新居祝い、出産祝いなど
お祝いを頂いた際に、お返しとしてお渡しする日本の伝統的な贈り物の文化です。
本来の意味は、お祝い事があった際にその喜びを共有するために贈られていた
贈り物のことでしたが、現代では「お返し」の意味合いが強くなっています。
内祝いの種類
結婚内祝い
披露宴にお招きできなかった方からお祝いをいただいた場合や、
披露宴は行わなかった場合はいただいたお祝いの半額程度をお返しするのがマナーです。
披露宴にお招きした方のご祝儀に対しては、引き出物と別に内祝いを贈る必要はありません。
出産内祝い
近年は出産祝いをいただいた方に対して、
内祝いを贈る意味で「出産内祝い」という言葉が使用されています。
以前は、出産後1~2ケ月以内を目安にご報告とご挨拶をかねた贈り物を贈っていました。
入学内祝い・入園内祝い
小学校の入学時には高額なランドセルを親族からお祝いとしていただくことも多いですよね。
そういった贈り物のお返しとして内祝いをお贈りすることが多いです。
新築内祝い
新築祝いとして高額の贈りものをいただいたり、遠方の方で自宅にお招きできないときには、
新築内祝いとしていただいた贈りものの半額程度のお返しをします。
快気祝い
病気に対してお見舞いをいただいたときは、
病気が治癒してから1~2週間ほど後に、快気祝いとしてお返しをします。
内祝いのマナー
内祝いは、贈り先の方に直接渡すのが一番望ましいとされています。
ただ、直接お渡しするのは中々難しいですよね…。
その場合、配送で内祝いを送るという選択をしてもマナー違反にはなりません。
その際、下記マナーに気を付けてお送りする必要があります。
プレゼントの相場は3分の1から半額
内祝いのお金の目安は、頂いた品物の金額の半額(半返し)~3分の1程度が基本です。
しかし場合によっては、
かなり高額なお祝いや金額を頂くケースもあると思います。
高額なお祝い・金額を頂いた場合は、3分の1を目安にお返しできる範囲で問題ありません。
逆に千円程度など、半返しが適切でないケースもありますよね。
その場合は直接お礼を添えて、お菓子をお渡しするなどで問題ありません。
また連盟でお祝いを頂いた場合は、
まとめてお菓子などをお贈りするもしくは、
気軽に受け取れる小物やお菓子などをお渡しするのがおすすめです。
お礼状を添える
内祝いには、お礼状を添えるというのがマナーです。
お礼状には、次の内容を記載します。
- お礼の言葉
- 新しい生活への抱負
- 結婚祝いとして品物をいただいている場合は、活用の様子
- 今後の交流をお願いする挨拶
- 新郎新婦の名前(旧姓も添える)
- 新居の住所や連絡先
※注意点※
下記文言を使うのは避けましょう。
お祝いごとにふさわしくない言葉を用いる「忌み言葉」
例文:別れる終わる切るなど
同じ言葉を重ねて用いる「重ね言葉」
例文:「重ね重ね」「いろいろ」「さまざま」
文章を区切ってしまう「句読点」
最近では、はがきやメッセージカードでお礼状をお送りする場合も増え、
マナー違反にはなりません。ただ、目上の人には手書きでのお礼状をご用意し、
封書でお送りするのがベターです。
熨斗(のし)紙をつける
内祝いなど慶事事には、熨斗(のし)紙をつけるのがマナーの基本です。
熨斗とは本来は、縁起物である鮑を薄くのばした熨斗鮑(のしあわび)のことをいいます。
鮑は高級品であるため、現在は簡略化されて、
のしと水引きを印刷した紙を用いるようになりました。この紙が「のし紙」です。
※注意点※
・生ものを贈り物にする場合のしは不要です。(熨斗が生ものを意味するものなので)
・殺生を禁じている仏前へのお供えものにも不要となります。
熨斗(のし)紙につける水引は紅白10本のもの
水引の結び方や色、本数には種類があります。
結び方は「結び切り」、「蝶結び」、「あわじ結び」の3種類があり、
贈り物の用途に合わせて選ぶ必要があります。
・婚礼関係では「結び切り」
・それ以外のお祝いごとでは「蝶結び」
弔事は「繰り返しを避けたい」出来事ですので「結び切り」を選びます。

水引の紐についても3本、5本、7本が基本です。慶事での本数は奇数を使います。
主流は5本1組のものとなっています。
内祝いでは10本の水引きを使うことが多いですが偶数ですよね…。
10本の水引の本数での考え方は、「5本1組」が2束と数えます。
水引きの数が多いほど、豪華さの度合いが増すものと考えて良い。
宅配で送る内祝いでは「内のし」がおすすめ
宅配便で送る内祝いでは内のしの掛け方が良いです。
理由は宅配便で送る際に外熨斗にしてしまうと、
熨斗が破れてしまったり傷ついてしまう可能性があるからです。
また、本来内祝いはお祝い事を周囲の親しい人にお裾分けをする
という意味合いをもった贈り物です。
そのため、控えめな印象を持たれる内祝いで贈ることが良しとされています。
外熨斗の場合は、直接手渡しをする場合や自分達がお祝いを贈る際には
何祝いか相手がすぐにわかって良いとされています。
今回は、内祝いにおけるマナーについてまとめました。

初めてだと、わからないことだらけの大人のマナーの世界ですが、
こちらの記事で一通り網羅できていますので参考になれば幸いです。
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